大洗パンツァーはんまールール解説(暫定)


洗パンツァーはんまー(仮称)当日ルール/レギュレーション案(ララ案) 


戦車道はんまー

 戦車道、それは伝統的な文化であり、世界中で女子のたしなみとして受け継がれてきました。
 礼節のある、淑やかで慎ましく、そして凛々しい婦女子を育成する事を目指した武芸でもあります。
 戦車道を学ぶ事は、女子としての道を極めることでもあります。
 鉄のように熱く強く、無限軌道のようにカタカタと愛らしい、そして大砲のように情熱的で必殺命中。
 戦車道を学べば、必ずや良き妻、良き母、良き職業婦人になれることでしょう。
 健康的で優しく、たくましい貴女は多くの男性に好意をもって受け入れられるはずです。
 さあ、皆さんも是非に戦車道を学び、心身共に健やかで美しい女性になりましょう。


【1】はじめに……
 「戦車道はんまー」は、アニメ『ガールズ&パンツァー』世界における戦車vs戦車の戦いを楽しむためのゲームルールです。
 あくまで武道としての戦車道がテーマであり、戦場での戦車戦を再現するものではありません。戦車は白旗が上がった時点で戦闘終了となり、乗員への攻撃は決して許されません。
■使用するユニット
 従来の「めいどはんまー」と違い、ユニットはドールではなく、戦車模型を使用します。
 模型のサイズは1/35スケールから1/16スケール程度を推奨とし、スペースに余裕があれば1/6サイズの戦車の参戦も可能です。ただし、WTMシリーズなどの1/144スケールは、他の大きなスケールの戦車の陰に隠れてしまい、踏み潰すなどして破損する危険性があるため、使用できません。
 なお、戦車のハッチに同スケールのドールや小型アクションフィギュア、マスコットフィギュアを配し、愛らしさを演出することは大いに推奨されます。
■レギュレーション
 「戦車道はんまー」では、ユニットの参戦資格によって2種類のレギュレーションを設けています。
 ひとつは『ガルパン』世界の設定に準拠した、リミテッド・レギュレーション。
 もうひとつは、参戦ユニットの制限がないアンリミテッド・レギュレーションです。

*リミテッド・レギュレーション

 日本戦車道連盟が定めた「戦車道試合規則」にある、「試合に参加可能なのは、1945年8月15日(第二次世界大戦終結日)までに設計が完了し、試作に着手していた車輌と、同時期にそれらに搭載される予定だった部材のみを使用した車輌」の戦車模型であることが参戦資格となります。
 10式戦車はアニメ劇中にも登場していますが、戦車道試合規則に反するため、使用することはできません。
 模型に関しては、メーカー製のものであれば出来は問いません。また製作者ごとの仕上がりの優劣によって、参戦資格を判断するようなことがあってはなりません。
 一方、フルスクラッチの戦車模型については、あまりにも出来が未熟すぎる(四角い箱に棒を差しただけ等)ものに限り、他の参加プレイヤーとも相談した上で、作品の世界観を維持するために参戦を遠慮していただくよう、プレイヤーにお願いしても構いません。
 戦車模型の塗装やデコレーションに関しては、劇中の大洗女子学園の戦車が派手な塗装や飾り付けをしていたことから、良識の範囲内で規制なしとします。

*準リミテッド・レギュレーション
 リミテッド・レギュレーションへの参戦資格を、もう少し広げるための提案です。
 戦車道公式試合への参加が可能な車両は、元々現存数が少なく、また近年では老朽化による稼働車両の減少にも直面しています。さらには資金が豊富な強豪校・団体が、優良な車両を独占してしまうことも、以前より問題となっています。
 この問題に対し、公式試合前の車両の損耗を避ける意味も鑑み、練習試合には代替車両の使用を許可するものとします。練習試合用車両としては、実在の戦車であれば世代を問わず、リミテッド・レギュレーションへの参戦資格を与えます。その際、兵装はすべて手動化し、砲弾の判定システムは第二次世界大戦当時のレベルに設定、性能もデチューンされた状態になったものとして扱います。
*アンリミテッド・レギュレーション
 戦車であれば、時代は一切問わず(いわゆるチャリオットすら可)、アニメや特撮、SF作品の架空戦車でも参加できます。さらに、履帯が付いた機体(メーサー殺獣光線車、ゲッター3、ガンタンク等)であれば戦車と見做して構いません。
 自作デザインの戦車、ダンボール製、紙製、ぬいぐるみ等、およそ戦車と名がついたり、戦車風のものであれば、どんなものでも参加資格を持ちます。



【2】遊び方
 ユニットが人(ドール)から戦車に替わる「戦車道はんまー」は、めいどはんまーの使用ルール「M&M Ver.0.82」を使いつつ、大きく変わる部分もあります。
 中でも最も大きな変更点が、ヒットポイント(HP)の廃止と装甲値の導入です。
■HP(ヒットポイント)の廃止と装甲値の導入
 戦車は人(ドール)のように、ダメージの蓄積によって倒すというものではありません。
 戦車の装甲は、それを撃ち抜くダメージを受けない限り、何発でも弾き返すことができます。
*装甲値
 戦車にはそれぞれ「装甲値」が決められており、その値までのダメージならば装甲が耐え、ダメージの蓄積も起こりません。
 ただし、装甲値を超えるダメージを受けた時点で、戦車の「判定装置」が作動。白旗が上がり、行動不能となります。一度行動不能となった戦車を、[根性](赤本55ページ参照)などの復活系技能で復活させることはできません。
 行動不能となった戦車は、1ターン後に日本戦車道連盟の回収車によって回収されるまで、その場に障害物として残ります。
*装甲値とエネルギー射撃兵器など
 「M&M Ver.0.82」の武器/装備品には、エネルギー射撃兵器や「斧/ハンマー」、爆風攻撃など、属性[機械]や「盾/鎧」のダメージ軽減効果を無効化するものがあります。しかし装甲値は「盾/鎧」とは違い、エネルギー射撃兵器などに対しても装甲が無効化されることはありません。エネルギー射撃兵器も実弾兵器と同様に、装甲値より大きなダメージを出さない限り、撃破することはできません。
■士気チェックの廃止と故障判定
 HPの概念がなくなるため、それに付随する士気チェック(赤本24ページ参照)も廃止されます。
 代わりに、戦車はダメージを受けるごとに「故障判定」を行う必要があります。
*故障判定
 ダメージを受けるごとに、戦車はサイコロを振ります(撃破された場合は、振る必要はありません)。そして出た目がダメージ以下だった場合は丸1ターンの間、戦車は行動不能となります。
 小口径の戦車砲では、装甲値が高い戦車はなかなか倒せませんが、「故障判定」で行動不能を狙うために攻撃するという戦い方もあります。
■履帯攻撃
 装甲の薄い履帯部分を攻撃し、戦車の足を止めます。
*履帯攻撃
 攻撃時に「履帯攻撃」を宣言した上で、判定を行ってください。
 履帯攻撃は、相手の装甲値−1を目標値として判定します。判定後、ダメージが目標値を上回った場合、相手の移動力を1下げます。ダメージが目標値を大幅に上回ったとしても、1回の攻撃で下がる移動力は1です。
 また、ダメージが大きく、戦車本体の装甲値を上回っていたとしても、履帯攻撃を宣言したからには攻撃はあくまで履帯に対して行われます。
 履帯攻撃によって移動力が0になった戦車は、[修理]しなり限り移動できません。ただし、砲撃は行うことができます。
■白兵戦の廃止と零距離射撃
 戦車同士の戦闘では、ドールさん同士のような白兵戦はほとんど起こりません。
 ただし、近距離戦闘での接射によって戦車砲の威力が強まり、より撃破しやすい状況にはなります。
 そこで、「戦車道はんまー」では白兵戦の代わりに「零距離射撃」を導入し、白兵フェイズを使って判定を行います。
*零距離射撃
 砲身を水平(仰角0度)にして撃ち合うような近距離戦闘状態での射撃です。白兵戦とは違い、ZOCなどは発生しませんが、ルール的には白兵フェイズに判定を行います。
 相手戦車との距離が半径60cm以内に近づいた場合、零距離射撃での戦闘に入ります。零距離射撃では、双方とも攻撃判定に+1のボーナスが付きます。
■「M&M Ver.0.82」の禁止ルールと推奨ルール
 「戦車道はんまー」は、めいどはんまーの使用ルール「M&M Ver.0.82」と組み合わせて遊びます。
 ただ、HPや士気チェックの廃止に伴い、使用禁止となる技能や、効果を発揮しない技能が生まれています。
 逆に、「戦車道はんまー」での戦いを有利に進める上で、大いに推奨される技能もあります。
 なお武器/装備品に関しては、「M&M Ver.0.82」のどれを使っても構いませんが、戦車戦を戦う上で戦車砲(<戦車道はんまー用 追加武器/装備品表>参照)に勝る武器はありません。
*使用禁止
 [病弱](赤本59ページ参照)、[貧弱](赤本60ページ参照)、[弱気](赤本63ページ参照)
 これらはゲーム上のペナルティと引き換えに、MPが増えるという恩恵がある技能です。しかし「戦車道はんまー」ではペナルティに関わる要素が廃止され、恩恵だけがある技能になってしまったため、使用禁止とします。
*効果を発揮しない技能
 [医療](赤本51ページ参照)、[オーバーホール](赤本52ページ参照)、[加速](赤本53ページ参照)、[ガン=カタ](赤本53ページ参照)、[頑丈](赤本53ページ参照)、[ガン泣き](赤本54ページ参照)、[狂気](赤本54ページ参照)、[根性](赤本55ページ参照)、[自己再生](赤本56ページ参照)、[蘇生](赤本57ページ参照)、[強気](赤本58ページ参照)、[メンテナンス](赤本62ページ参照)、[やぶ医者](赤本62ページ参照)、[冷血](赤本63ページ参照)、[エナジードレイン](赤本67ページ参照)、[ヒーリング](赤本73ページ参照)、[リカバリー](赤本73ページ参照)
 これらはHPの回復や士気チェックにまつわるものなどで、使用しても効果が発揮されません。
*推奨技能
 [幸運](赤本55ページ参照)、[集中](赤本56ページ参照)、[防御](赤本61ページ参照)
 これらはいずれも「戦車道はんまー」において、大変有効な技能となります。
 一撃で装甲値より大きなダメージを与える必要があるため、[集中]は攻撃において、最も重要なSP消費技能となるでしょう。
 逆に、命中弾のダメージを−3できる[防御]は、まさに防御の要となるSP消費技能になります。

<戦車道はんまー用 戦車属性表>
名称  :超重戦車
消費MP:0
能力  :装甲値5、移動力1
名称  :重戦車
消費MP:0
能力  :装甲値4、移動力2
名称  :中戦車
消費MP:0
能力  :装甲値3、移動力3
名称  :軽戦車
消費MP:0
能力  :装甲値2、移動力4
名称  :紙戦車
消費MP:0
能力  :装甲値1、移動力5
名称  :突撃砲/駆逐戦車
消費MP:−10
能力  :[突撃砲/駆逐戦車]はこれ単体で取得する属性ではありません。[重戦車]と[突撃砲/駆逐戦車]を併せて取得し、「重駆逐戦車」を作るというように、必ず他の戦車属性と組み合わせて使用します。
 自走砲である[突撃砲/駆逐戦車]は、戦車のような旋回砲塔を持たないため、近距離の目標を狙う際に若干不利になります。相手戦車との距離が半径60cm以内の場合、攻撃判定のサイコロの目を+1します。

<戦車道はんまー用 追加武器/装備品表>
名称     :戦車砲(超大口径)
分類     :戦車搭載型射撃武器
攻撃タイプ  :直射撃
効果範囲   :非貫通
射程(有/最):180cm/270cm
反撃     :×
対空     :×
空中     :×
攻撃判定   :3
移動力修正  :−1
消費MP   :50
備考     :ダメージ+4。射撃するたびに、次弾装填に1ターンかかります。ゲーム開始時は、装填完了状態となっています。
 戦車砲イメージは砲口径100mm以上。ヤークトティーガー、マウス、IS-2、KV-2搭載砲など。
名称     :戦車砲(大口径)
分類     :戦車搭載型射撃武器
攻撃タイプ  :直射撃
効果範囲   :非貫通
射程(有/最):135cm/270cm
反撃     :×
対空     :×
空中     :×
攻撃判定   :3
移動力修正  :0
消費MP   :40
備考     :ダメージ+3
 戦車砲イメージは砲口径80〜99mm。ティーガーT、ポルシェティーガー、ティーガーU、ヤークトパンター、エレファント、ファイアフライ、T-34/85、IS-1搭載砲など。
名称     :戦車砲(中口径)
分類     :戦車搭載型射撃武器
攻撃タイプ  :直射撃
効果範囲   :非貫通
射程(有/最):120cm/240cm
反撃     :○
対空     :×
空中     :×
攻撃判定   :4
移動力修正  :0
消費MP   :30
備考     :ダメージ+1
 戦車砲イメージは砲口径60〜79mm。W号戦車、W号駆逐戦車、V号突撃砲、三式中戦車、ヘッツァー、ルノーB1bis、パンター、チャーチル歩兵戦車、M4中戦車シャーマン、T-34/76搭載砲など。
名称     :戦車砲(小口径)
分類     :戦車搭載型射撃武器
攻撃タイプ  :直射撃
効果範囲   :非貫通
射程(有/最):120cm/240cm
反撃     :○
対空     :×
空中     :×
攻撃判定   :4
移動力修正  :0
消費MP   :20
備考     :戦車砲イメージは砲口径59mm以下。38(t)戦車、八九式中戦車、M3中戦車リー、M5スチュアート軽戦車、マチルダU歩兵戦車搭載砲など。
 [早撃ち](赤本68ページ参照)を使った連続射撃も可能です。
名称     :長砲身化
分類     :戦車搭載型射撃武器用装備
攻撃タイプ  :特殊
効果範囲   :使用武器による
射程(有/最):使用武器による
反撃     :―
対空     :―
空中     :―
攻撃判定   :使用武器による
移動力修正  :0
消費MP   :5
備考     :戦車砲の命中精度を上げるための改造パーツです。戦車砲の有効射程を60cm伸ばすことができます。最大射程は伸びません。
名称     :短砲身化
分類     :戦車搭載型射撃武器用装備
攻撃タイプ  :特殊
効果範囲   :使用武器による
射程(有/最):使用武器による
反撃     :―
対空     :―
空中     :―
攻撃判定   :使用武器による
移動力修正  :0
消費MP   :−5
備考     :戦車砲の命中精度を下げるための改造パーツです。戦車砲の有効射程および最大射程を、それぞれ30cmずつ縮めます。
名称     :対戦車用特殊砲弾(1発)
分類     :戦車搭載型射撃武器用装備
攻撃タイプ  :特殊
効果範囲   :使用武器による
射程(有/最):使用武器による
反撃     :―
対空     :―
空中     :―
攻撃判定   :使用武器による
移動力修正  :0
消費MP   :5
備考     :装弾筒付徹甲弾や成型炸薬弾といった、戦車砲用の特殊砲弾です。口径が大きくなるほど砲弾も大きくなるため、威力が増大します。ただし、命中率が低下するため、装甲値が低い戦車への攻撃にはあまり向いていません。
 戦車砲(小口径・中口径)で使用する場合、攻撃判定−1、ダメージ+2。戦車砲(大口径・超大口径)で使用する場合、攻撃判定−1、ダメージ+3
名称     :発煙弾(1発)
分類     :戦車搭載型射撃武器用装備
攻撃タイプ  :特殊
効果範囲   :使用武器による
射程(有/最):使用武器による
反撃     :―
対空     :―
空中     :―
攻撃判定   :特殊
移動力修正  :0
消費MP   :5
備考     :戦車砲用の特殊砲弾です。射程内の任意のポイントから半径30cm以内の空間に1ターンの間、煙幕を発生させることができます。煙幕は半遮蔽物として扱います。
 煙幕は使用した瞬間から猛烈に発生するので、味方の射撃を邪魔しないよう、行動フェイズの最後に使ったほうが良いでしょう。
名称     :発煙装置(1回分)
分類     :防御用装備
攻撃タイプ  :特殊
効果範囲   :なし
射程(有/最):なし
反撃     :―
対空     :―
空中     :―
攻撃判定   :なし
移動力修正  :0
消費MP   :5
備考     :車載用の発煙装置です。自車を中心とした半径60cm以内の空間に1ターンの間、煙幕を発生させることができます。煙幕は半遮蔽物として扱います。
 煙幕は使用した瞬間から猛烈に発生するので、味方の射撃を邪魔しないよう、行動フェイズの最後に使ったほうが良いでしょう。
名称     :追加装甲
分類     :戦車用防御装備
攻撃タイプ  :特殊
効果範囲   :なし
射程(有/最):なし
反撃     :―
対空     :―
空中     :―
攻撃判定   :なし
移動力修正  :−1
消費MP   :15
備考     :装甲値+1
名称     :快速
分類     :戦車用移動補助装備
攻撃タイプ  :特殊
効果範囲   :なし
射程(有/最):なし
反撃     :―
対空     :―
空中     :―
攻撃判定   :なし
移動力修正  :+1
消費MP   :30
備考     :戦車の移動力を上げる改造を施します。
名称     :鈍足
分類     :戦車用移動補助装備
攻撃タイプ  :特殊
効果範囲   :なし
射程(有/最):なし
反撃     :―
対空     :―
空中     :―
攻撃判定   :なし
移動力修正  :−1
消費MP   :−30
備考     :戦車の移動力を下げる改造を施します。

<戦車道はんまー用 追加技能/特殊能力表>
名称     :機動回避
分類     :技能
使用条件   :移動力0および故障中は使用不可
使用タイミング:自分がダメージを受けた時
消費SP   :―
消費MP   :0
効果     :乗員の素早い判断と戦車の機動力で、砲弾を交わします。すべての命中弾に対し、サイコロを振り、戦車の移動力以下の目が出たら、命中弾を回避することができます。SP消費技能を使用した攻撃に対しても有効です([バルクマンターン]に対しては無効)。また1ターンに何度使っても構いません。なお、爆風による攻撃は防ぐことができません。
 1つの命中弾に対し、[機動回避]と[装甲防御]の両方を使用しても構いません。判定後に[防御]を使用することも可能です。
名称     :装甲防御
分類     :技能
使用条件   :移動力0および故障中は使用不可
使用タイミング:自分がダメージを受けた時
消費SP   :―
消費MP   :0
効果     :敵に対して車体を傾け、一時的に装甲厚を増やすことで砲弾を弾く防御技術です。「昼飯の角度」などと呼ばれています。すべての命中弾に対し、サイコロを振り1〜3の目が出たら、装甲値を一時的に+1することができます。SP消費技能を使用した攻撃に対しても有効です([バルクマンターン]に対しては無効)。また1ターンに何度使っても構いません。なお、爆風による攻撃は防ぐことができません。
 1つの命中弾に対し、[機動回避]と[装甲防御]の両方を使用しても構いません。判定後に[防御]を使用することも可能です。
名称     :バルクマンターン
分類     :技能
使用条件   :相手との距離が半径60cm以内
使用タイミング:常時
消費SP   :1
消費MP   :30
効果     :高機動で相手の弱点に回り込み、撃破する戦法です。サイコロを振り、戦車の移動力以下の目が出れば成功します。ただし、6の目が出ると履帯が外れ、[修理]するまで移動不能となってしまいます。
 判定に成功した場合、丸1ターンの間、敵戦車が自分に対して行う攻撃判定に−1のペナルティを付けさせることができます。さらに、自分の攻撃に対し、相手は[機動回避][装甲防御]を使うことができなくなります。
名称     :修理
分類     :技能
使用条件   :整備工具の所持
使用タイミング:行動
消費SP   :―
消費MP   :20
効果     :故障判定の際、サイコロに+2のボーナスを付けて判定することができます。また、外れた履帯を1ターンかけて直したり、履帯攻撃を受けて低下した移動力を、1ターンにつき1ポイント回復させることができます。
名称     :斥候
分類     :技能
使用条件   :通信機および観測器具の所持
使用タイミング:行動
消費SP   :1
消費MP   :20
効果     :戦車から半径30cm以内の任意の場所に、斥候を出すことができます。以後、斥候は移動力2で動き回り、独自に[索敵](赤本55ページ参照)あるいは弾着観測を行うことができます。弾着観測とは、味方(斥候を出したプレイヤー)戦車の砲撃をより正確にするための補佐をするもので、斥候の半径90cm以内にいる敵戦車を攻撃する場合、攻撃判定のサイコロの目を−1します(0にはなりません)。なお、弾着観測と[狙撃](赤本57ページ参照)の併用はできません。
 [斥候]を使う際は、斥候のユニットを表すためのドールまたはフィギュアを用意してください。斥候は戦車からの攻撃の対象にはならず、戦闘に巻き込まれることもありません。また斥候は故障判定の影響を受けず、戦車が行動不能になっている間も行動することができます。ただし、味方(斥候を出したプレイヤー)戦車が撃破された場合は、その時点で斥候も退場となります。
名称     :戦車格闘
分類     :技能
使用条件   :―
使用タイミング:白兵戦
消費SP   :―
消費MP   :10
効果     :戦車を相手戦車の下に潜り込ませたり、上に乗り上げるなどすることで、相手戦車の行動の自由を奪ってしまいます。攻撃判定2で行い、命中した場合、相手戦車はすべての判定に−2のペナルティを負い、一切の移動ができなくなります。使用者は次ターン以降もこの状態を維持することができますが、ふたたび判定(攻撃判定3で行えます)を行い、失敗すると相手戦車に脱出されてしまいます。使用者の意思で開放することは自由にできます。
 [戦車格闘]の命中は、[機動回避]で避けることが可能です。[装甲防御]は[戦車格闘]の命中に対し、効果はありません。[防御](赤本61ページ参照)は[戦車格闘]の命中を打ち消すことができます。

 



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